システムバスの歴史



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システムバスの歴史

東京オリンピックがシステムバスの生みの親?!
ホテル用システムホテルニューオータニ向けに開発された初期のホテル用システム
今や浴室需要の大半を占めるようになったシステムバス。その始まりは、東京オリンピック開業をめざしたホテル用でした。ホテルニューオータニはわが国初の超高層ホテルとして、東京オリンピック開催の1964年秋の完成をめざして、スピード工事を迫られていました。この工期を在来工法の浴室で実現することは当時としてはきわめて困難であったため、日本で初めての本格的なシステムバスが1,044室に採用されることになりました。まさに東京オリンピックという特別なイベントが、浴室ユニットをホテル用に普及させる生みの親となったのです。多くのホテルに多様なタイプのシステムバスが採用されるようになりました。

公団住宅から広まった「お風呂のあるわが家」
ポリバス(広告)とガス風呂釜内風呂普及当初のポリバス(広告)とガス風呂釜
1963年、全国の内風呂普及率は約6割にまで達しました。その契機となったのが、日本住宅公団(現・独立行政法人 都市再生機構)による「浴室の設置」と「台所をDK(ダイニングキッチン)スタイルに変える」提案であり、浴室のある公団住宅の大量供給でした。初期の頃は、浴室はあっても浴槽、風呂釜の設置は入居者に委
ねられていたため、新築団地の前で、実際に風呂を沸かしてみせながら売るデモストレーション販売が行われたそうです。

初の住宅用システムバスが登場
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一般住宅に内風呂が普及していったことを受けて、ホテル用に生まれたシステムバスを、一般の住宅、特に集合住宅に転用しようと、各システムバスメーカーで構想され、さまざまな取り組みが行われました。
 当初の住宅用システムバスは、ホテル用から転用したものであったため、浴槽・便器・洗面器というスリー・イン・ワンタイプの洋式システムバスでした。一般住宅での使用を考慮した構造や構成材の研究・商品開発が進み、60年代半ばから浴槽の外で体を洗う私たちの習慣に合った和式システムバスが見られ始めます。1964年頃から多く建てられた、集合住宅やマンションに、ハーフシステムバス(洗い場付き浴槽)が多く採用され始めました。1968年を境にレディメードへの転換が進み、コスト面の努力が徐々に実を結ぶことになります。


戸建て住宅への普及
戸建住宅向けシステム発売当初の戸建住宅向けシステム
システムバスがホテルや集合住宅やマンションに普及し始めた1970年(昭和45年)代から、浴室ユニットの研究・開発の促進と基準づくりの動きが加速していきます。システムバスが品質・性能及びアフターサービスなどに優れた住宅部品であることが認定され、戸建住宅用システムバスの分野にも各メーカーが参入し始め、1985年頃から、戸建住宅用システムバスの採用率は急速な伸びを見せていきます。

システムバスの多様化
おそうじ浴槽☆
1985年頃から始まったシステムバスの多様化は、現在も続いています。質感やデザインにとどまらず、安全性やお手入れのしやすさに配慮したものが登場しています。また、廃棄処分を考慮した商品開発も進められています。1991年には高齢時代に対応して、手すりや段差をなくしたユニバーサルデザインのものも開発されています。現代において、システムバスは、ホテルで、集合住宅やマンションで、そして、戸建住宅でも、日本の浴室のスタンダードとなっています。

((財)ベターリビングホームページより引用)